.mdf で設定可能なパラメータの一覧 #
しくみ #
- MMDAgent-EXは.mdfファイルを指定してコンテンツを起動する
- .mdf ファイルはコンテンツのトップディレクトリにある。
- .mdf ファイルの中身はテキストファイル。
- MMDAgent-EXの動作パラメータを指定できる
- MMDAgent-EX の実行バイナリと同じディレクトリにある
MMDAgent-EX.mdf
はシステム設定- 全ての起動時に最初に読み込まれる
- コンテンツの.mdfと設定が重なる場合、コンテンツ側が優先される
%ENV{名前}
のように記述することで任意の環境変数の値を取り込める。
注意事項 #
- 以下の一覧において、値は基本的にデフォルトの値
- 3D空間の座標はおおよそ 1.0 ≒ 8cm と考えてよい(MMDスケール)
設定項目一覧 #
入出力 #
ログをファイルに出力する。デフォルトは空白(=出力しない)。
log_file=
プラグイン #
プラグインの有効・無効を指定。
disablePlugin=ALL
enablePlugin=Audio,VIManager
右辺の値は、以下の文字列が指定可能
ALL
: 全てのプラグインにマッチNONE
: 何にもマッチしない- プラグイン名:
Plugins
ディレクトリ以下にあるPlugin_xxxx.dll
あるいはPlugin_xxxx.so
のxxxx
の部分の名前を指定。上記の例では Plugin_Audio.dll (あるいは.so)と Plugin_VIManger.dll(あるいは.so)のみ有効にしている。複数ある場合はカンマ区切りで。
評価は enablePlugin
→ disablePlugin
の順でなされる。.mdf 内の記述順には関わらない。
例1:プラグイン A
, B
, C
のみ有効でそれ以外は無効にする場合:
enablePlugin=A,B,C
disablePlugin=ALL
例2:プラグイン D
, E
を無効にしてそれ以外は有効にする場合:
disablePlugin=D,E
※ 以下の旧バージョンでの書き方(無効にするプラグインを1つずつ指定)も使える
exclude_Plugin_Audio=yes
ネットワーク #
※ Plugin_Remote 利用時に有効
※ このセクションのみ値はデフォルト値ではなくサンプル値
WebSocketサーバを使う場合 #
WebSocket の接続先のホスト名・ポート番号・パスを指定
Plugin_Remote_Websocket_Host=localhost
Plugin_Remote_Websocket_Port=9000
Plugin_Remote_Websocket_Directory=/chat
TCP/IP サーバ #
TCP/IP クライアントになってサーバへ接続する場合
Plugin_Remote_EnableClient=true
Plugin_Remote_Hostname=localhost
Plugin_Remote_Port=50001
TCP/IP サーバになる場合
Plugin_Remote_EnableServer=true
Plugin_Remote_ListenPort=50001
共通の設定 #
接続失敗時に自動リトライする回数を指定(デフォルトは 0)
Plugin_Remote_RetryCount=60
音声再生 (SPEAK_START) (v1.0.4) #
SPEAK_START において再生モードをv1.0.3以前の同期保証16kHz変換再生にする(未指定あるいは false の場合、v1.0.4以降の高音質再生を使う)
Plugin_Remote_Speak_16k=true
画面 #
ウィンドウの初期サイズ(横,縦)
window_size=600,600
起動時にフルスクリーンにする(F
キーで起動後に切り替え可能)
full_screen=false
起動時に左上の動作状態を表示(S
キーで起動後に切り替え可能)
show_fps=true
(Windows) 透明ウィンドウの有効・無効を指定する。true
時、ウィンドウが透過される。透過部分へのクリックは、その下のアプリケーションへ抜ける。
デフォルトでは色ベースの透過が行われる。レンダリング時には特別な「透過色」が背景のキャンパスカラーにセットされて描画され、描画結果上でその透過色と同じ色のピクセルが透過する。デフォルトの透過色はグリーン (0.0,1.0,0.0) であるが、transparent_color
で変更できる。
transparent_pixmap
を true
にすることで、遅いが精度の高いピクスマップベースの透過法を使うことができる。描画結果のピクスマップの持つアルファチャネル(透過チャネル)の値がそのままウィンドウの透過値として用いられる。この方法は色ベースの透過に比べて常に自然で良いクオリティの透過が行えるが、一方で処理が遅くなり、特に大きな画面ではフレームレートが大きく低下する。
なお透過中はステージ背景のイメージは描画されない。
transparent_window=false
(Windows) 色ベースの透過において用いられる透過色を指定・変更する。デフォルトはグリーン (0.0,1.0,0.0)。
transparent_color=0.0,1.0,0.0
(Windows) true
にすることで、色ベースの透過ではなくピクスマップベースの透過法を有効にする。transparent_pixmap
を true
にすることで、遅いが精度の高いピクスマップベースの透過法を使うことができる。描画結果のピクスマップの持つアルファチャネル(透過チャネル)の値がそのままウィンドウの透過値として用いられる。この方法は色ベースの透過に比べて常に自然で良いクオリティの透過が行えるが、一方で処理が遅くなり、特に大きな画面ではフレームレートが大きく低下する。
transparent_pixmap=false
3-Dモデル #
いちどに表示するモデルの最大数。最小は1、最大は1024。
max_num_model=10
トゥーンエッジの太さ(K
, Shift+K
で起動後に変更可能)
cartoon_edge_width=0.35
トゥーンエッジを光源方向に合わせて調整する機能(v1.0.5以降)をOFFにしてMMD互換に戻す
light_edge=false
スキニングに使用する並列スレッド数。通常はデフォルトの1で問題ないが、頂点数の多い巨大なモデルでレンダリングが遅くなってしまう場合は 2
や 4
を指定する。メッセージであとで変更できる。
parallel_skinning_numthreads=1
視点(カメラ) #
初期カメラパラメータ。上から順に位置、回転量(度)、カメラ距離、視野角(度)。
camera_transition=0.0,13.0,0.0
camera_rotation=0.0,0.0,0.0
camera_distance=100.0
camera_fovy=16.0
CG描画 #
アンチエイリアス (MSAA) 強度。大きいほど線が滑らかに表示されるが重くなる。0で機能をOFFにする。設定可能な最大値は 32。
max_multi_sampling=4
背景画像と床画像の3D空間での大きさ。パラメータ(x,y,z)は x=幅の半分, y=床の奥行, z=背景の高さ。
stage_size=25.0,25.0,40.0
キャンパスカラー(空間背景色) (R,G,B)
campus_color=0.0,0.0,0.2
光源の到来方向 (x,y,z,w), 強さ (0.0~1.0)、色 (R,G,B) 。到来方向と色は起動後にメッセージでも変更可能。
light_direction=0.5,1.0,0.5,0.0
light_intensity=0.6
light_color=1.0,1.0,1.0
ディフュージョンフィルター: diffusion_postfilter=true
で有効化
※ Windows, Linux のみ macOS では利用不可
diffusion_postfilter=false
diffusion_postfilter_intensity=0.6
diffusion_postfilter_scale=1.0
影 #
起動時の影表示の初期設定(Shift+S
で起動後に切り替え可能)
use_shadow=true
起動時にシャドウマッピングをONにする(X
で起動後に切り替え可能)
use_shadow_mapping=false
Doppel Shadow エフェクトのON/OFF(デフォルトはOFF)とパラメータ
# doppel shadow を on
doppel_shadow=true
# 二重影の色
doppel_shadow_color=r,g,b
# 二重影のオフセット
doppel_shadow_offset=x,y,z
# 影の濃さ(デフォルト 0.5)
shadow_density=0.5
物理演算 #
物理演算のシミュレーション解像度(fps)。30, 60, 120 が指定可能。値を小さくすると 処理が軽くなるが、剛体の抜けが生じやすくなる。
bullet_fps=120
外部操作 #
外部操作中のリップシンクをリモート音声からマイク入力に切りかえる(yes
指定時)
Plugin_Remote_EnableLocalLipsync=no
上記が yes
のとき、さらに以下を yes
を指定するとマイク入力を音声出力へパススルーする
Plugin_Remote_EnableLocalPassthrough=no
リップシンクの音声を指定ディレクトリ以下に発話単位で録音する。録音時間の上限を分で指定可能(デフォルト: 120分)
Plugin_Remote_Record_Wave_Dir=directory
Plugin_Remote_Record_Wave_Limit=120
MOTIONCAPTURE_START メッセージでモーションを保存する際の最大持続時間(単位:分)
motion_capture_max_minutes=10
音声認識 #
Plugin_Julius_conf, Plugin_Julius_lang
音声認識エンジンの設定名と言語名。
デフォルト指定は無し。モデルを準備し、これらの有効な組み合わせを .mdf で指定することで Plugin_Julius が有効化される。
デフォルトのモデルがサポートする組み合わせ:
- dnn, ja
- dnn, en
- gmm, ja
Plugin_Julius_conf=dnn
Plugin_Julius_lang=en
Plugin_Julius_wordspacing
認識結果の出力において、単語を区切るかどうかを指定。
no
: 単語間に何も入れずに詰める(ja
時のデフォルト)yes
: 単語間に空白を入れる(ja
以外のデフォルト)comma
: 単語間にカンマを入れる(旧MMDAgentと互換)
Plugin_Julius_wordspacing=yes
Plugin_Julius_logfile
Julius エンジンの内部ログをファイルに出力させる。
Plugin_Julius_logfile=log.txt
show_caption
字幕を表示する。画面左側に音声認識結果が、右側に音声合成内容(SYNTH_START で与えられた文章)がそれぞれ表示される。
show_caption=true
その他の調整項目 #
HTTP サーバ #
HTTPサーバ機能を無効化する(デフォルト:有効)
http_server=false
ポート番号を変更する(デフォルト:50000)
http_server_port=50000
レンダリング関連 #
カートゥーンレンダリングを使用
use_cartoon_rendering=true
MMD互換の色付けを使う
use_mmd_like_cartoon=true
被選択モデルのエッジ色 (R,G,B,A、値は 0.0~1.0)
cartoon_edge_selected_color=1.0,0.0,0.0,1.0
物理演算で y = 0 に床平面を入れるかどうか。
bullet_floor=true
重力係数
test
gravity_factor=10.0
モデルの内部コメントをロード時に表示する長さ(秒)。0で表示しない。
display_comment_time=0
シャドウマッピング用テクスチャの一辺のサイズ
shadow_mapping_texture_size=1024
シャドウマッピング時にモデルに落とす影の濃さ
shadow_mapping_self_density=1.0
シャドウマッピング時に床に落とす影の濃さ
shadow_mapping_floor_density=0.5
シャドウマッピングのレンダリング順:true で明→暗、false で暗→明の順
shadow_mapping_light_first=true
表示関連 #
ボタン定義時、ボタンを起動時に画面に表示(Q
キーで起動後に切り替え可能)
show_button=true
簡易ログ表示位置(サイズ・位置・スケール)
log_size=80,30
log_position=-17.5,3.0,-20.0
log_scale=1.0
モーション再生タイミング微調整(単位:秒、最大値 10.0)
motion_adjust_time=0.0
自動リップシンクで生成されるリップモーションの再生時の優先度
lipsync_priority=100.0
ユーザインタフェース関連 #
キー・マウス操作時の感度調整:カメラ回転・カメラ移動・距離・視野角
rotate_step=4.5
translate_step=0.5
distance_step=4.0
fovy_step=1.0
K
, Shift+K
キーでエッジの太さを変更する際のステップ倍数
cartoon_edge_step=1.2