メッセージ一覧 #
概要 #
MMDAgent の内部モジュールは Spoke and Hub 方式で接続されている
- あるモジュールから出力されたメッセージは全てのモジュールへブロードキャスト
- 全てのメッセージが全てのモジュールへ配信される
- 各モジュールは任意のメッセージに反応し、任意のメッセージを出力できる
以下、MMDAgent 本体およびプラグインモジュールで扱うメッセージの一覧。
文字コードは全て UTF-8 であること。
凡例 #
-
“()” はパラメータの説明
-
“x,y,z” は座標。MMDAgent は OpenGL ベースなので右手座標系。デフォルトは 0,0,0。
-
“rx,ry,rz” は回転量(単位:度)。デフォルトは 0,0,0。
-
“r,g,b” あるいは “r,g,b,a” は色指定。値は 0.0~1.0。
-
“(A or B …)” は選択。デフォルトはリストの最初の要素。
3Dモデル #
モデル追加・削除 #
MODEL_ADD
3Dモデルをシーンに追加する。親モデルを指定しない場合は世界座標に表示される。親モデルを指定するとそのモデルのボーンにマウントできる。終了時に MODEL_EVENT_ADD を発行する。
- 第1引数:モデルエイリアス(新規)
- 第2引数:モデルファイル名 .pmd
- 第3引数(省略可):初期座標 デフォルト 0,0,0
- 第4引数(省略可):初期回転量 デフォルト 0,0,0
- 第5引数(省略可):トゥーンレンダリングの有無 デフォルト ON
- 第6引数(省略可):親モデルのモデルエイリアス
- 第7引数(省略可):親モデルのマウントするボーン名
MODEL_CHANGE, MODEL_CHANGE_ASYNC
表示中のモデルを入れ替える。MODEL_CHANGE はモデルロードが終わるまで処理がブロックする。MODEL_CHANGE_ASYNC は非同期版で、メインスレッドをブロックせずに別スレッドで読み込みが行われる。モデルを入れ替え終わったタイミングで MODEL_EVENT_CHANGE を発行する。
MODEL_DELETE
表示中のモデルを削除する。削除完了時に MODEL_EVENT_DELETE を発行する。
MODEL_EVENT_SELECT
モデルがダブルクリックで選択されたときに発行される。
モーション再生 #
あらかじめ定義された一連の動作をモーションと呼ぶ。モーションはあるモデル上で複数同時に再生できる。
MOTION_ADD
モデルにモーションを追加し、再生を開始する。モーションごとにエイリアス名をつける。 完了時にMOTION_EVENT_ADDを発行する。モデルが存在しない場合、システムは Warning を出力し、何も実行しない。指定モーションエイリアスと同名のモーションが既に再生中の場合、そのモーションを新たなモーションで上書きする。
- 第1引数:対象のモデルエイリアス名
- 第2引数:モーションのエイリアス名(新規)
- 第3引数:モーションファイル名 .vmd
- 第4引数(省略可):通常再生(FULL)か部分再生(PART)かを指定、デフォルトは FULL。
- 第5引数(省略可):1回のみ(ONCE)か、ループ再生(LOOP)か、デフォルトは ONCE。
- 第6引数(省略可):スムージングの ON / OFF、デフォルトは ON
- 第7引数(省略可):開始時にモデル座標を強制変更 OFF / ON、デフォルトは OFF
- 第8引数(省略可):モーション重ね時の優先度 デフォルトは 0
※ 部分再生(PART)を指定すると、モーションにおいて実際には動きが指定されていない(=最初のフレーム(フレーム0)しかキーフレームが存在しない)ボーンが制御から除外される。
※ スムージングONの際はモーションが滑らかに開始・終了するよう冒頭と末尾でスムージングが行われる。切りたい場合 OFF を指定する。
※ 第7引数のモデル座標強制変更を ON にすると再生開始のタイミングでそのモデルの「センター」ボーンの座標位置をモデルのルート座標に強制変換する。通常は OFF でよい。
MOTION_CHANGE
再生中のモーションを別のモーションに入れ替える。入れ替え完了時に MOTION_EVENT_CHANGE を発行する。
MOTION_RESET
再生中のモーションを初期フレームから再生しなおす。
MOTION_DELETE
モーションの再生を中断して削除する。完了時に MOTION_EVENT_DELETE を発行する。
MOTION_ACCELERATE
モーションの再生速度を指定したフレームに向かって徐々に変化させる。変化終了時に MOTION_EVENT_ACCELERATE を発行する。
- speed: 目標の再生速度。標準を 1.0 とした相対速度。0.0で停止。
- duration: 目標に向かって速度変化するのにかける時間(単位:秒)
- target: 目標とするモーション上のフレーム(単位:秒)
モーション重ね合わせ調整 #
モーションを複数重ね合わせる場合の設定。重ね合わせ時、優先度低から高に向かって順にモーションが計算され、各モーションが対象とするボーンやモーフへ値がセットされるが、その際の挙動を設定できる。デフォルトは「上書き (replace)」だが、これを加算 (add) や無視 (none) にできる。指定はモーション単位で行えるが、さらに細かくボーン単位で指定することも可能。
MOTION_CONFIGURE
既存モーションに対して重ね合わせ時の動作設定を行う。
- 第1引数:モデルエイリアス
- 第2引数:モーションエイリアス
- 第3引数:設定ラベル(後述)
- 第4引数以降:パラメータ(設定ラベルに依存)
設定可能なラベルは以下のとおり。現在の値を rs, このモーションが指定する値を rd とする。rate を設定するとブレンド率を同時に設定できる。
- MODE_REPLACE: 上書き (rd)
- MODE_ADD: 加算 (rs + rd)
- MODE_MUL: モーフは乗算 (rs * rd)、ボーンは上書き
- BLEND_RATE: ブレンド率のみ設定(rd’ = rd * ブレンド率)
ボーンごとに個別に指定するには:
- MODE_BONE_REPLACE: 指定ボーンを上書きに設定
- MODE_BONE_ADD: 指定ボーンを加算に設定
- MODE_BONE_NONE:指定ボーンを適用無し(スキップ)に設定
- MODE_FACE_REPLACE:指定モーフを上書きに設定
- MODE_FACE_ADD: 指定モーフを加算に設定
- MODE_FACE_MUL: 指定モーフを乗算に設定
- MODE_FACE_NONE: 指定モーフを適用無し(スキップ)に設定
設定完了時に MOTION_EVENT_CONFIGURE を発行する。
ボーン・モーフ個別制御 #
モーション以外の、モデルのボーンやモーフを外部から制御する方法。
MODEL_BINDBONE
ボーンに値をセットする。指定方法は固定値、KeyValue値にバインドの2種類がある。なお、そのボーンがモーションの制御下にある場合はモーション側が優先される。実行後に MODEL_EVENT_BINDBONE を発行する。値は即座に適用される。
- 固定値:数値で移動量と回転量を指定。
- KeyValue値バインド: 設定以降、指定したKeyValue のキー値に対してリアルタイムに連動するようになる。
指定した部位のパラメータ値は、KeyValue 値の変化に伴って、与えた2つの指定パラメータ間で以下のように決定される。
MODEL_BINDFACE
モーフの値をセットする。ボーンと同様に、指定方法は固定値とKeyValue値バインドの2種類がある。そのモーフがモーション影響下にある場合はモーション側が優先される。終了時に MODEL_EVENT_BINDFACE を発行する。
- 固定値:数値で変化量を指定。値は即座に適用される。
transition_duration
を指定したときは指定された時間だけかけてゆっくり変化する。
- KeyValue値バインド: 設定以降、指定したKeyValue のキー値に対してリアルタイムに連動するようになる。設定実行後に MODEL_EVENT_BINDBONE が発行される。
MODEL_UNBINDBONE
指定ボーンのバインドを解除する。終了時に MODEL_EVENT_UNBINDBONE を発行する。
MODEL_UNBINDFACE
指定モーフのバインドを解除する。終了時に MODEL_EVENT_UNBINDFACE を発行する。
モデルの表示位置移動 #
以下、座標指定において GLOBAL
はワールド座標系で、LOCAL
はモデル座標系で指定する。
MOVE_START, MOVE_STOP
指定座標へモデルをなめらかに移動させる。MOVE_STOP で移動を中断可能。移動開始時に MOVE_EVENT_START, 移動終了あるいは中断時に MOVE_EVENT_STOP を発行する。
move speed を指定するとその速度(距離/秒)で指定座標まで定速移動する。
TURN_START, TURN_STOP
指定した座標が正面となるようモデルを回転する。TURN_STOP で途中中断可能。回転開始時に TURN_EVENT_START, 終了あるいは中断時に TURN_EVENT_STOP を発行する。
rotation speed を指定するとその速度(度/秒)で定速回転する。
ROTATE_START, ROTATE_STOP
指定した回転量だけモデルを回転する。ROTATE_STOP で途中中断可能。回転開始時に ROTATE_EVENT_START, 終了あるいは中断時に ROTATE_EVENT_STOP を発行する。
rotation speed を指定するとその速度(度/秒)で定速回転する。
テクスチャアニメーションの実行 #
TEXTURE_SETANIMATIONRATE
アニメーションPNG (APNG) テクスチャのアニメーション速度をテクスチャごとに変更。
textureFileName
はモデル内のテクスチャ指定文字列と一致させる。rate
は 1.0 で標準、0.5だと半分、2.0だと倍速。0.0で停止。
並列スキニング設定 #
CONFIG_PARALLELSKINNING_THREADS
並列スキニングにつかうスレッド数を変更する。1から4の範囲で指定可能、デフォルトは .mdf で設定した値。
※ 動作中の並列スレッド数変更のためシステムが不安定になる可能性がある。うまく動かないようなら .mdf の parallel_skinning_numthreads=2
のほうで起動時に指定するのを推奨する。
モーションをファイルにキャプチャ #
MOTIONCAPTURE_START, MOTIONCAPTURE_STOP
モデルの動作をモーションファイル (.vmd) としてキャプチャ記録する。
画面構成 #
視点(カメラ) #
CAMERA
視点を変更する。3つの指定方法がある。
数値で指定:x,y,z|rx,ry,rz|(distance)|(fovy)
でパラメータを指定する。これらの値は D
キーで簡易ログを表示したときに左下に出てくる値で設定できる。Transition time period は指定した視点までどう変化するかを指定。デフォルト(-1)は滑らかに視点移動、0で即座にジャンプ、0より大きい値でその秒数をかけて指定座標まで定速移動。
モデルにマウント: モデルの動きにカメラの動きをリアルタイムに追従させる。ボーン名を指定しない場合は「センター」ボーンに追従する。
モーションで指定:カメラの動きをあらかじめ定義したカメラモーションファイル(.vmd)を指定して動作開始
背景・床 #
STAGE
背景・床の画像、あるいはステージ用の3Dモデルの指定・変更。背景・床の表示サイズは .mdf の stage_size
で指定。画像は指定サイズにフィットするよう伸長される。
イメージ重ね(前景・フレーム) #
WINDOWFRAME
画面の一番上にフレーム画像 (.png) を重ね表示する。画像は画面の縦横比に合わせて伸長される。単一画像のみの方法。
上記の WINDOWFRAME で指定された画像を消すには NONE をつけて発行する。
WINDOWFRAME_ADD
フレーム画像を新たに追加する。引数には適当なエイリアス名をつける。成功時に WINDOWFRAME_EVENT_ADD が出力される。同じ名前でさらに WINDOWFRAME_ADD を実行した場合、画像が入れ替えられる。
WINDOWFRAME_DELETE
指定されたエイリアス名のフレーム画像を削除する。成功時に WINDOWFRAME_EVENT_DELETE が出力される。
WINDOWFRAME_DELETEALL
全ての表示中のフレーム画像を一括削除する
透過画面 (Win) #
TRANSPARENT_START
(Windowsのみ) メインウィンドウを透過にする。色を指定しない場合はデフォルト値が用いられる。(デフォルト値=.mdf の transparent_color=
で指定した値、指定しない場合はグリーン(0.0,1.0,0.0
)。
TRANSPARENT_STOP
(Windowsのみ) 透過にしたウィンドウを元に戻す。
光源 #
LIGHTCOLOR
光源の到来方向と色を変更。
テキスト・画像の表示 #
テキスト・画像・カメラ映像を表示 #
任意のテキスト、画像、あるいはライブカメラ映像を3D空間内に表示する。
手順は、まず TEXTAREA_ADD で表示エリアを定義して、TEXTAREA_SET でそこに表示する内容を指定する。 TEXTAREA_SET を繰り返すことで同じ場所で内容を変えていける。
TEXTAREA_ADD
エリアを新たに追加。大きさ、色、座標、向きを指定する。座標はエリアの中心点で指定。親モデル指定でそのモデルに「載せる」ことが可能。
追加が完了した時点で TEXTAREA_EVENT_ADD が発行される。
- 第1引数:エイリアス名(新規)
- 第2引数:幅と高さ
- 正の値:固定サイズ(内容がはみ出す場合、収まるよう縮小される)
- 0:可変サイズ:内容に従って自動調整される。画像の場合縦横比は保持される。
- 第3引数:文字の大きさ、マージン、行間。それぞれ 1.0 が基本。
- 第4引数:背景色 r,g,b,a a = 0 で背景無し
- 第5引数:文字色 r,g,b,a
- 第6引数:中心の座標
- 第7引数(省略可):向き(回転量)
- 第8引数(省略可):親モデルのモデルエイリアス
- 第9引数(省略可):親モデルのマウントするボーン名(省略時は「センター」を使う)
TEXTAREA_SET
エリアに文字あるいは画像を表示する。表示開始時に TEXTAREA_EVENT_SET が発行される。既に表示されている場合は入れ替える。
表示内容は第2引数で指定:
- 文字列を記述すると、その文字列を表示。空白を含む場合は文字列を "" で囲む。"\n" で改行もできる。
- 画像ファイルのパスを記述すると、その画像を表示。
TEXTAREA_DELETE
エリアを削除し表示を消す。削除完了時に TEXTAREA_EVENT_DELETE が発行される。
テキストキャプション #
テキストキャプションを表示する。上記の TextArea との違い:
- 3D空間上ではなくオンスクリーン表示(視点に寄らず一定位置に表示)
- 任意のフォントを指定可能
- 文字の縁取りが2種まで指定可能
- 指定時間経過後に自動で消えるよう指定可能
- (v1.0.2) .lrc ファイルで連続したキャプションを再生可能
CAPTION_SETSTYLE
スタイルを定義。定義後に CAPTION_EVENT_SETSTYLE を発行する。
- 第1引数:スタイルのエイリアス名(新規)
- 第2引数:フォントファイルのパス “default” でシステムフォントを利用
- 第3引数:文字の色 r,g,b,a
- 第4引数(省略可能):1つ目の縁取りの色および大きさ r,g,b,a,thickness 縁取り不要の場合は a あるいは thinkness を 0 に
- 第5引数(省略可能):2つ目の縁取りの色および大きさ 指定は上記と同様
- 第6引数(省略可能):枠背景の色 r,g,b,a不要な場合は a に 0 を指定
(v1.0.2) 第4引数以降はまとめて省略することができる。省略した場合、エッジにはデフォルトのスタイルが適用される。
CAPTION_START
スタイルを指定してテキストの表示を開始する。既にある場合はテキストの内容のみが変更される。CAPTION_STOP の発行、あるいは下記の duration
で指定した時間が経過すしたとき消える。
(v1.0.2) テキストの代わりに .lrc ファイルのパスを指定することで、.lrc ファイルに従ったキャプション再生を行うことができる。
- 第1引数:エイリアス名(新規)
- 第2引数:スタイル名。CAPTION_SETSTYLE で定義した名前。あるいは “_default” (v1.0.2)
- 第3引数:表示内容のテキスト。空白を含む場合は ““で囲む。"\n” で改行もできる。 (v.1.0.2) あるいは .lrc ファイルのパスを指定する。
- 第4引数:文字の大きさ
- 第5引数:表示の左右位置 CENTER, LEFT, RIGHT のいずれかの文字列を指定
- 第6引数:表示の上下位置 画面の一番下を 0.0、一番上を 1.0 とした相対値
- 第7引数:表示持続時間をフレーム数で(30=1秒)
使用例:
CAPTION_STOP
表示中のテキストを強制削除する。成功時に CAPTION_EVENT_STOP を発行する。
Notification #
NOTIFY_SHOW
システムメッセージを画面に出す。2.0秒で消える。
持続時間を変更することも可能。
テキストプロンプトを提示しユーザの回答を得る #
PROMPT_SHOW
メッセージダイアログを表示して、ユーザに選択させる。指定するテキストが空白を含む場合は "” でくくる。選択肢の最大数は 15。
例:
ユーザがいずれかの項目を選択したら、PROMPT_EVENT_SELECTED が選択されたアイテムの番号 (0~)とともに発行され、このダイアログは消える。選択をキャンセル(ダイアログ外をクリックあるいは ESC キー)された場合は -1 が返る。
ドキュメントを全画面表示しユーザの反応を得る #
INFOTEXT_FILE
テキストファイルの中身をフルスクリーンで画面表示する。表示開始時に INFORTEXT_EVENT_SHOW が発行される。
- 第1引数:テキストファイルのパス
- 第2引数:タイトルラベル
- 第3引数:選択ボタンラベル カンマで区切る 例:“Yes,No,Cancel”
- 第4引数(省略可):文字スケール(デフォルト:1.0)
- 第5引数(省略可):背景色 “RRGGBBAA” の16進数で 例:白=FFFFFFFF
- 第6引数(省略可):文字色 同上
表示された文書はドラッグ(スワイプ)でスクロール可能。
下部に第3引数で指定したラベルが表示される。ユーザがいずれか選択すると、表示が終了し、INFOTEXT_EVENT_CLOSE が押されたボタンのインデックスとともに発行される。
例: README.txt を表示
INFOTEXT_STRING
文字列を直接指定して、フルスクリーンで画面に表示する。
- 第1引数:テキストの内容(文字列)
- 第2引数:タイトルラベル
- 第3引数:選択ボタンラベル 例:“Yes,No,Cancel”
- 第4引数(省略可):文字スケール(デフォルト:1.0)
- 第5引数(省略可):背景色 “RRGGBBAA” の16進数で 例:白=FFFFFFFF
- 第6引数(省略可):文字色 同上
選択ボタンラベルは画面下部に現れるボタン。カンマで区切って複数指定可能。どれかが押されたら表示が終了する。
表示完了時に INFORTEXT_EVENT_SHOW, ボタンが選択されて表示が終了したときに INFORTEXT_EVENT_CLOSE が押されたボタンのインデックスとともに発行される。
オーディオ #
サウンド再生 #
SOUND_START
サウンドファイルの再生を開始する。mp3, wav が使用可能。再生開始時に SOUND_EVENT_START が、終了時に SOUND_EVENT_STOP がそれぞれ発行される。
SOUND_STOP
再生中のサウンドを強制中断する。中断時に SOUND_EVENT_STOP が発行される。
音声再生 with リップシンク #
SPEAK_START
音声ファイルを指定モデルに喋らせる。再生と同時にリップシンクが行われる。再生開始時に SPEAK_EVENT_START が、再生終了時に SPEAK_EVENT_STOP が発行される。.shapemap 設定が必要。
SPEAK_STOP
SPEAK_START で再生中の音声を止める。音声が停止した、あるいは既に停止であることが確認されたときに SPEAK_EVENT_STOP が発行される。
音声認識 #
使用するモジュールやプラグインによってメッセージの内容は変わる。
共通 #
RECOG_EVENT_START
音声入力の開始時に発行されるメッセージ
RECOG_EVENT_STOP
音声認識結果が得られたときに発行されるメッセージ
Plugin_Julius #
RECOG_EVENT_OVERFLOW
入力音のレベルが大きすぎてオーバーフローを起こしたときに出力。
RECOG_EVENT_MODIFY
RECOG_MODIFY メッセージの処理が完了したときに出力。
RECOG_EVENT_AWAY
メニュー操作や外部制御等によって音声認識を一時中断(ON)あるいは再開(OFF)したときに出力。
RECOG_EVENT_GMM
Juliusの環境音識別機能を用いているときの識別結果タグの出力。
RECOG_MODIFY
エンジン設定の変更コマンド。動作中のエンジンを動的に変更する。
GAIN
: 入力音声の振幅スケーリング係数(デフォルト 1.0)USERDICT_SET
: ユーザ辞書読み込み(既に読み込んである場合、入れ替え)USERDICT_UNSET
: ユーザ辞書を削除CHANGE_CONF
: 指定した jconf 設定ファイルでエンジンを再起動
RECOG_RECORD_START
入力音声の自動録音を開始。切り出された音声断片が、指定したディレクトリ内に個別の .wav ファイルとして逐次保存される。
RECOG_RECORD_STOP
入力音声の自動録音を停止。
音声合成 #
使用するモジュールやプラグインによってメッセージの内容は変わる。
共通 #
SYNTH_START
音声合成を開始する。指定したモデルが発声に合わせてリップシンクする。合成音声が出力され始めるときに SYNTH_EVENT_START が発行され、出力が終了したときに SYNTH_EVENT_STOP が発行される。
SYNTH_STOP
出力中の音声合成を強制中断する。中断したときに SYNTH_EVENT_STOP が発行される。
Plugin_Open_JTalk #
Japanese speech synthesis engine.
外部操作 (Plugin_Remote) #
制御・操作 #
AVATAR|START, AVATAR|STOP
外部制御APIからモデルの外部制御を開始するコマンドである __AV_START
あるいは終了コマンド __AV_END
を受信したときにそれぞれ発行されるメッセージ。
AVATAR_CONTROL
外部制御APIからのコマンドに基づいてモデルを制御するのを一時的に中断・再開する。処理後に AVATAR_EVENT_CONTROL を発行する。
- DISABLE: 一時的に無効化
- ENABLE: 無効化を終了して再開
REMOTEKEY_CHAR, REMOTEKEY_DOWN, REMOTEKEY_UP
キーボード入力を外部から送りこむメッセージ。
操作ログ記録 #
AVATAR_LOGSAVE_START, AVATAR_LOGSAVE_STOP
外部からの制御コマンドを全てファイルに記録する。AVATAR_LOGSAVE_STARTで開始、AVATAR_LOGSAVE_STOPで終了。
イベント通知 #
現在時刻 #
CURRENT_TIME
現在時刻を表すメッセージ。30秒ごとにシステムから発行される。
キー入力・マウスクリック #
DRAGANDDROP
ユーザがファイルをドラッグアンドドロップしたときに発行されるメッセージ。
KEY
ユーザがキーを押したときに発行されるメッセージ。
TAPPED
ユーザがマウスクリックあるいはタップしたときに発行されるメッセージ。
SCREEN_EVENT_LONGPRESSED, SCREEN_EVENT_LONGRELEASED
ユーザが画面を長押ししたときに発行されるメッセージ。xxxxx_yyyyy_wwwww_hhhhh
は長押しされた座標を表す。(x,y)
はスクリーン上の長押しされた座標、(w,h)
はスクリーンの幅と高さで、単位はピクセル。
変数 #
変数 #
VALUE_SET
変数に値をセット。指定した範囲でランダムな数値をセットすることもできる。 セット完了時に VALUE_EVENT_SET を発行する。
VALUE_GET
変数の値を VALUE_EVENT_GET メッセージで発行する。
VALUE_UNSET
変数を削除。完了時に VALUE_EVENT_UNSET を発行する。
VALUE_EVAL
変数を数値とみなして大小を評価。結果を VALUE_EVENT_EVAL で発行する。
カウントダウンタイマー #
TIMER_START
タイマー変数を開始する。値は秒で、0.1 秒が最小解像度。
- タイマーが開始したとき TIMER_EVENT_START を発行する
- 指定時間が経過したら TIMER_EVENT_STOP を発行、そのタイマー変数は削除される。
- 同名のタイマー変数が既に存在する場合、
- TIMER_EVENT_CANCELLED を発行する
- 値を上書きする
- TIMER_EVENT_START を発行する
TIMER_STOP
動作中のタイマー変数をストップする。
- タイマー変数が存在する場合、 TIMER_EVENT_STOP を発行
- タイマー変数が存在しない場合は何もしない(ワーニングを出力するのみ)
TIMER_CANCEL
タイマー変数を強制的に中断・削除する。
- 指定したタイマー変数が存在する場合、削除して TIMER_EVENT_CANCEL を発行
- 指定したタイマー変数が存在しない場合も TIMER_EVENT_CANCEL を発行
KeyValue値のセット #
KEYVALUE_SET
このメッセージを発行することで KeyValue 値をセットできる。
連携 #
他のコンテンツを開く #
OPEN_CONTENT
現コンテンツを終了し、新たに指定された .mdf を開く。
FST_LOAD
現在実行中のFSTを破棄し、指定したFSTを読み込んで開始する。
SUBFST_START, SUBFST_START_IF
指定した .fst をサブFSTとして新たに起動する。SUBFST_START_IF はファイルがある場合のみ実行する(ないときにエラーを出さない)。
- 起動したときに SUBFST_EVENT_START が発行される。
- 終了したとき SUBFST_EVENT_STOP が発行される
SUBFST_STOP
指定したサブFSTを強制終了する。
- 終了したとき SUBFST_EVENT_STOP が発行される
ホームの強制セット #
HOME_SET
カレントコンテンツをホームにセット
HOME_CLEAR
ホームの設定をクリア
アプリ連携 #
EXECUTE
指定したファイルを実行する(Windowsのみ)
KEY_POST
指定したアプリケーションへキーイベントを送る(Windowsのみ)
ファイルダウンロード #
NETWORK_GET
ファイルをダウンロードする。完了時に NETWORK_EVENT_GET を発行する。
ユーザインタフェース #
ボタン表示 #
BUTTON_ADD
ボタンを画面上に追加する。表示の完了後に BUTTON_EVENT_ADD を発行する。
- 第1引数:エイリアス名(新規)
- 第2引数:表示スケール
- 第3引数:表示位置 x,y 正の値は左(下)から、負の値は右(上)からの距離
- 第4引数:画像ファイル
- 第5引数:アクション(“play”, “open”, “message”, “keyvalueset”…)
- 第6引数:押下後処理(ON=表示消し OFF=表示キープ)
BUTTON_DELETE
ボタンを削除する。削除の完了後に BUTTON_EVENT_DELETE を発行する。
BUTTON_EVENT_EXEC
ボタンがクリック(タップ)されたときに発行される。
メニュー追加 #
MENU|ADD
メニューに新たにページを追加する。デフォルトと合わせて最大20ページまで可能。追加完了時に MENU_EVENT|ADD を発行する。
MENU|SETITEM
メニューの指定ページの指定位置に項目を登録する。id
は0から始まる項目番号。1ページあたり項目は30個まで登録可能。登録完了後に MENU_EVENT|SETITEM を発行する。
MENU|DELETEITEM
メニューの指定ページの指定位置の項目内容を削除する。削除完了時に MENU_EVENT|DELETEITEM を発行する。
MENU|DELETE
メニューの指定ページをまるごと削除する。削除完了時に MENU_EVENT|DELETE を発行する。